旅情をくすぐられたモネ展
初の大阪中之島美術館。モネ展。生涯を通じて転々とした住まいやお気に入りの旅先ごとにチャプター分けされていて新鮮だった。
オランダのザーンダムとフランスのヴェティーユは覚えておいていつか行きたい。
ザーンダムは港沿いに家が並ぶ、伊根の舟屋に少し似た町、ヴェトゥイユは花と教会のきれいな田園の村。
みおつくし(?)を画面の中央にドカンと置いた構図のこの作品は、浮世絵からインスピレーションを受けているらしい。
ただ、一番印象に残った作品は、ザーンダムでもヴェティーユでもなく、モナコのモンテカルロを描いた「ロクブリュヌの眺め」。木々の間からモンテカルロの街並みがのぞいた景色だが、光がいっぱい差し込んでいるのか、ぼやけにぼやけている。暗い森の中で久しぶりに光が差し込んだ時のちょっと眩しいけど嬉しいあの感覚。一枚の絵の中に光の温かさの魅力が詰め込まれていた。
写実主義の精巧な絵画も好きだけど、やっぱり絵を見ながらいろいろ勝手に考えを巡らせられる絵画のほうが見ていて楽しい。
ピカソとかカンディンスキーとかダリとか抽象的すぎるのも面白いけど、たまにどれだけ眺めていても全くわからない時があるので、単純にみていて落ち着く印象派あたりが一番?
光の美しさを見た感動がびしびし伝わってくる感じがします。
木漏れ日が差し込む窓辺に置いて、季節や時間によって見せ方を変える絵を楽しみたい。
絵の代わりにポストカードを買いたかったけど、無かった…
自分の気に入った作品に限って売られてながち…
それでは。